ネット上の情報や日常業務の中には、サイズ選びに関する思い込みや誤認がいくつか存在します。印刷トラブルや書類不備を防ぐために知っておくべき3つの盲点を解説します。
1. 「履歴書はB5でも問題ない」という情報の落とし穴
就職活動や転職活動において「履歴書はA4(開いてA3)とB5(開いてB4)のどちらでもよい」と書かれているWebサイトが多く見受けられます。規格上はどちらも市販されていますが、採用現場の実情を考慮すると原則としてA4サイズ(見開きA3)が推奨されます。
企業の採用担当者は、履歴書と一緒に職務経歴書やポートフォリオを受け取ります。これらの付属書類はビジネス標準であるA4サイズで作成されているため、履歴書だけがB5だとファイリング時にサイズが不揃いになり、紛失や管理の手間を招く原因となります。職歴が少なく余白が目立ってしまう場合を除き、ビジネス用途の応募書類はA4サイズで統一するのが確実な選択です。
2. 海外製品の「B5」を取り扱う際の寸法ズレ
海外ブランドのノートや輸入プリンター用紙を購入する際、「B5」と表記されていても日本のJIS規格とサイズが合わないケースがあります。ISO国際規格のB5は176mm × 250mmであり、日本のJIS規格B5(182mm × 257mm)よりも幅で6mm、高さで7mm小さく作られています。日本のB5用バインダーやファイルに綴じようとすると穴の位置や余白に違和感が生じるため、海外規格の製品を扱う際は「ISO規格」か「JIS規格」かを確認する必要があります。
3. 市販ノートの「セミB5」とコピー用紙「JIS B5」の微小な差
文具店で売られている一般的な綴じノートの多くは「セミB5(6号)」と呼ばれる規格です。短辺179mm×長辺252mmとなっており、JIS規格のB5用紙(182mm×257mm)よりも上下左右が数ミリ小さく裁断されています。これは製本時の断裁余白を考慮した業界標準ですが、JIS規格のB5プリントをそのままセミB5ノートに貼り付けると、端がわずかにはみ出してしまう原因になります。