子どもの異常行動を前にして、救急車を呼ぶべきか否かの判断がつかない夜間は少なくありません。医療リソースの逼迫が叫ばれる昨今でも、迷わず119番通報を選択すべき救急車を呼ぶ基準を頭に入れておく必要があります。
先述した通り、「けいれんが5分以上止まらない」「意識障害が30分以上続く」「チアノーゼが出ている」という3大サインのいずれかが認められた場合は、一刻を争う事態です。自家用車やタクシーでの移動中に容態が急変するリスクを避けるためにも、躊躇することなく救急車を要請してください。
一方で、異常行動自体は収まったものの、「呼吸が荒く眠りが浅い」「水分を受け付けない」「明日まで待っていいのか不安で押しつぶされそう」という状況であれば、各自治体が設置している公的な相談ダイヤルを活用するのが最適解です。
全国共通の小児科救急相談「#8000」(短縮ダイヤル)に電話をかければ、各都道府県の窓口につながり、経験豊富な小児科医師や看護師から、子どもの現在の月齢・体温・症状に応じた的確な対処アドバイスを受けられます。また、15歳以上の救急判断や大人の急病については「#7119」(救急安心センター事業)が対応しています。深夜に一人で抱え込まず、専門職の客観的なスクリーニングを仰ぐことが、親自身のパニックを防ぐ最善の防壁となります。