アニメ制作の現場では、1本のアニメを完成させるために天文学的な量の手間が注がれています。現場のワークフローを理解する上で欠かせないのが、動画マンとアニメーターの仕事内容、そして作画監督と原画の違いです。
アニメーターのキャリアは通常、「動画(どうが)」からスタートします。原画マンが描いた動きのキーポイント(キーアニメーション)とキーポイントの間を埋める中割(なかわり)を描き、線をクリンナップ(清書)するのが動画マンの仕事です。この地道な積み重ねを経て、画面の動きの設計図を一から構築する「原画マン」へと昇格します。そして、複数の原画マンが描くことによって生じる絵柄のブレを修正し、作品全体のキャラクターデザインを統一するのが「作画監督(作監)」の役割です。
以下は、一般的なテレビアニメ1話(30分枠・実尺約21分)における作画枚数や制作体制の最新データを整理した比較表です。
30分アニメの作画枚数詳細まとめを概観すると明らかなように、1本の放送回を作るだけでも数千枚単位の作画が要求されます。映画作品やクライマックスのバトルシーンでは、たった数分間のシークエンスに数千枚の動画が惜しみなく投入されることも珍しくありません。