茅ヶ崎市屋内温水プールは現在どうなった?閉館の真相と代替施設を追う

茅ヶ崎市屋内温水プールは現在どうなった?閉館の真相と代替施設を追う

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茅ヶ崎市萩園温水プールがなぜ閉館に追い込まれたのか。その背景には、単なる建物の耐用年数超過にとどまらない、複合的な都市インフラの課題が存在していました。市の公式記録と関係資料を紐解くと、閉館を決定づけた3つの構造的要因が浮かび上がります。

第一の理由は、温水プールの熱源となっていたごみ焼却余熱の途絶です。この施設は、隣接する茅ヶ崎市環境事業センターの焼却処理施設から発生する余熱を利用してプールの水を温める「余熱利用施設」として昭和期に整備されました。しかし、焼却施設の老朽化やごみ処理広域化に伴う体制見直しによって焼却炉の稼働状況が変化し、無料同然で得られていた安定的な熱源供給が困難になりました。

第二の理由は、建物の深刻な老朽化と莫大な改修費用です。築年数の経過に伴い、建物の耐震性不足や設備の劣化が露呈。市が試算した大規模改修やボイラー新設を含む維持管理試算では、存続のために数十億円単位の公金投入が必要と判明しました。

第三の理由は、茅ヶ崎市の行財政改革と公共施設再編です。将来的な人口構造の変化と老朽インフラの維持管理費増大に直面するなか、茅ヶ崎市は「公共施設等総合管理計画」を策定。ハコモノの総量を縮減する基本方針が固まり、採算性と更新コストの観点から、温水プールの廃止が正式決定されたという経緯があります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。