新庄体制となって以降、ファイターズは急速な世代交代を推し進めてきた。ブルペンにも活きのいい若手が次々と加わり、力でねじ伏せるピッチングを見せている。その中にあって、30代半ばを迎えた杉浦の存在感は際立つ。
彼は決して口数が多いタイプではない。ミーティングで大声を張り上げて後輩を鼓舞することもない。だが、ブルペンでの準備の仕方、ピンチを切り抜けた後の静かな佇まい、あるいは痛打を浴びた翌日にも何食わぬ顔でグラウンドに現れるメンタルの強さ。その背中から、若手投手陣が学んでいるものは計り知れない。勝利の方程式を担う後輩たちが口を揃えて「杉浦さんが控えてくれている安心感がある」と語るのは、彼が積み上げてきた修羅場の数が生み出す、本物の信頼があるからだ。