高身長というフィジカルは、佐藤二朗の真骨頂であるシリアスな演技においても絶大な威力を発揮しています。
主演映画『さがす』やサスペンス作品、時代劇などで見せるダークな一面では、181cmの体躯とがっしりした体格が「圧倒的な威圧感」や「底知れぬ不気味さ」へと反転します。コメディで見せる愛嬌が一瞬で消え去り、大柄な男が無表情で迫り来る恐怖は、大柄な骨格があってこそ成立する視覚的効果です。
陽気な三枚目から狂気を孕んだ怪演まで演じ分けられる背景には、卓越した表現力はもちろん、舞台空間や映像フレームを一人で支配できるフィジカルの強さがあることは見逃せません。