現場の管理を担う外務省やJICA(独立行政法人国際協力機構)の資料を読み解くと、報道ではあまり触れられない返済の裏事情が見えてくる。債務の返済はすべて日本円で決済されており、為替リスクは中国側が負う契約になっている。
JICA(独立行政法人国際協力機構)の国際金融・開発援助ルートを通じて回収される資金は、毎年期日通りに日本のアカウントへ送金されている。延滞やデフォルトの記録はこれまでのところ一切ない。静かに、機械的に、巨額の資金が東京へ戻ってきているのだ。
この事実が大きく報じられないのは、単に「契約通りに問題なく返済が行われている」という出来事がニュース価値になりにくいからに過ぎない。トラブルのない円滑な金融取引こそが、メディアの影に隠された真相と言える。