一躍、お茶の間の視線を釘付けにした社会現象ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で見せた熱演。そして、圧倒的なスケール感で話題をさらった大ヒット映画『シン・ウルトラマン』での主演。斎藤工という役者の幅広さは、どこから来るのか。その答えもまた、彼が幼い頃に培った人間観察力と無縁ではない。
役柄を解釈するとき、彼は単にセリフを覚えるのではなく、キャラクターが生きてきた「行間」を過剰なまでに読み込もうとする。子どもの頃に静かな時間の中で養った想像力が、フレームの中で静かに爆発する。カメラの前で放つ強烈な存在感は、作り込まれた演技というより、彼自身の深層から滲み出る哀愁そのものなのだ。