「あくたもくた」を耳にした際、「これは地方の方言ではないか?」と感じる人も少なくありません。結論から言えば、古語を由来とする辞書収載の標準的な日本語表現ですが、関西地方や中国・四国・東北地方などの方言として色濃く残っている地域も実在します。
地方によっては「あくた」単体で生ゴミや落ち葉のゴミを指したり、「あくたくず」と呼んだりする地域差が見られます。ここで関連する言葉として「芥屑」という漢字表記があります。
「芥屑」は一般的に「あくたくず」または「ごみくず」と読み、漢音読みでは「かいせつ」とも読まれます。いずれも「細かなゴミや役に立たないくず」を指す言葉であり、「あくたもくた」と根底にある文化的な意味合いは完全に一致しています。古来の日本人が自然界のチリや生活廃材を細やかに表現し分けていた名残が、各地の言葉の中に息づいています。