物語の軸となるのは、光と色がかすかにわかる程度の弱視(ロービジョン)を持つ盲学校生・赤座ユキコ(あかざ ゆきこ)と、地元で恐れられながらも根は極めて純粋なヤンキー・黒川森生(くろかわ もりお)の偶然の出会いです。点字ブロックの上に座り込んでいた森生にユキコが注意を与えたことから、二人の不思議な縁が始まります。
白杖(はくじょう)をついて歩くユキコの世界を知るにつれ、森生は「見えないこと」への無知を恥じるのではなく、知りたいという強い意欲を持って接していきます。一方でユキコも、周囲からの過剰な同情や腫れ物扱いとは無縁に、一人の人間として真っ直ぐぶつかってくる森生の存在に救われ、固く閉ざしていた心の扉を少しずつ開いていきます。