丸嘉小坂漆器店が放つ漆硝子「百色」の魅力|評判と取扱店を徹底解剖

丸嘉小坂漆器店が放つ漆硝子「百色」の魅力|評判と取扱店を徹底解剖

丸嘉小坂漆器店が放つ漆硝子「百色」の魅力|評判と取扱店を徹底解剖の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

ネット上の情報やSNSの一部では、「漆硝子は漆がペリペリと剥がれてしまうのではないか」「手入れが木製漆器以上に面倒なのではないか」といった懸念が散見されます。しかし、これらの多くは素材特性への誤解に基づいています。

第一に、「剥離への耐久性」に関する誤解です。丸嘉小坂漆器店が開発した焼き付け塗装技術は、ガラス表面への前処理と高温熱処理により、物理的・化学的に極めて強固な塗膜を形成しています。爪で引っ掻いたり、通常の手洗いを繰り返した程度で漆が剥がれ落ちることはまずありません。万が一にも剥離が起きるとすれば、金属タワシや研磨剤入りクレンザーで擦った場合や、硬い食器同士を強くぶつけた物理的ダメージによるものです。

第二に、「漆器としての手入れの難しさ」に関する誤解です。木製漆器の場合、長時間水に浸け置くことによる木地の狂いや、油汚れへの気遣いが求められます。一方、百色をはじめとする漆硝子の多くは、料理が直接触れる表面がガラスそのものです。そのため、ドレッシングや油料理、酸味のある果物を載せてもシミになる心配がなく、中性洗剤と柔らかいスポンジで素早く洗い流すことができます。

ただし、漆硝子ならではの注意点も存在します。漆は「紫外線」と「極端な乾燥」を苦手とする特性があります。直射日光が長時間当たる場所での保管は退色やひび割れの原因となるため避けるのが鉄則です。また、耐熱ガラスではないため、熱湯を注いだり電子レンジにかけたりすると温度差でガラス自体が破損します。水洗い後は柔らかい布巾で水滴を拭き取る。この基本さえ守れば、何年にもわたって奥深い艶を維持し続けることができます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。