雨晴海岸で息をのむような1枚を収めるには、気象予報の細かなチェックが欠かせません。地元写真家や気象ファンが注目する好条件は以下の通りです。
第一に、前日に雨が降り、翌朝にかけて放射冷却で急激に冷え込んだ無風の晴天です。移動性高気圧の中心付近に入ると大気が安定し、富山湾を挟んだ約35キロメートル先の立山連峰まで見通しが効きます。
第二に、冬の風物詩である気嵐(けあらし)の発生条件です。海水温よりも外気温が10度以上低くなり、冷え込みが厳しく風が穏やかな早朝、海面から湯気のように白い水蒸気が立ち上ります。海上に浮かぶ「女岩」と気嵐、そして背景にそびえる白銀の立山連峰が朝日に照らされる瞬間は、まさに言葉を失う美しさです。