映像業界関係者の間で、ヨーロッパ風の重厚なシーンを撮影する際の「ファーストチョイス」として名前が挙がるのがロックハート城です。その最大の理由は、模造品やテーマパークのセットでは決して出せない本物の石造り建築が放つ圧倒的な存在感にあります。
1829年にスコットランドのエディンバラ近郊に建てられた城を、俳優の津川雅彦氏と当時の職人たちが30余年の構想を経て解体・輸送し、1993年に群馬県吾妻郡高山村で忠実に復元しました。外壁の砂岩や室内のアンティーク家具、暖炉、木製の手すりに至るまで当時の本物が使われており、4K・8Kといった高精細カメラによる近接撮影でもディテールが破綻しません。
また、敷地内には城本体だけでなく、英国風の庭園、重厚な教会(セント・ローレンス教会)、石畳の坂道、アンティークショップなどが集約されています。都心から車で約2時間という好立地でありながら、ワンストップで「中世ヨーロッパの街並み」「大富豪の大豪邸」「サスペンスの洋館」をまとめて撮影できるロケーション効率の高さが、過密な制作スケジュールを抱えるドラマ班にとって決定打となっています。