彼の転落劇を象徴する出来事が、WBO世界バンタム級タイトルマッチをめぐる王座剥奪劇だ。イギリスでの防衛戦を前に、過度なサウナ利用による体調不良で試合をキャンセル。追試のような形で組まれた防衛戦でも計量に現れず、WBO(世界ボクシング機構)から王座を剥奪されるという前代未聞の事態を引き起こした。
ベルトを失ったことで、かつて保持していた強力な交渉力は水泡に帰した。世界王者という肩書を失った王者は、挑戦者たちからターゲットにされる立場へと一変。トップ戦線へ復帰するためには、地道なランキング戦を勝ち上がるしかないという厳しい現実に直面することとなった。