映画『パンピング・アイアン』で描かれた金字塔、アーノルド・シュワルツェネッガーの雄姿を覚えているだろうか。彼が巨大なバーベルを背負い、歯を食いしばって追い込みをかける姿は、世界中のトレーニーに強烈な衝動を与えた。また、圧倒的な筋量と怪力で知られる伝説のチャンピオン、ロニー・コールマンが800ポンド(約363kg)の超重量を力強く担ぎ上げたシーンも、いまや語り草だ。
競技の垣根を越え、ボディビルとパワーリフティングのいずれの世界においても、下半身の発達と全身の出力向上においてこの種目に勝るものは存在しない。ウエイトトレーニングという広大な領域で、なぜスクワットがこれほど特別視されるのか。それは、単に脚の筋肉を太くするだけでなく、体幹の安定性を究極まで高め、全身の成長ホルモンの分泌を刺激するからに他ならない。