2026年の旅行トレンドにおいて、この夕暮れ時のわずかな時間を目的地にする「トワイライトツーリズム」が大きな脚光を浴びている。目的地は決して遠くの景勝地だけではない。
北海道美瑛町の静寂に包まれた雪原では、真っ白な雪面が空の青を反射し、まるで世界全体が青いガラスの中に閉じ込められたかのような錯覚を覚える。一方で、東京・渋谷や六本木の高層ビル群の屋上展望台も連日大賑わいだ。人工的な温かいオレンジ色の街灯やオフィスの明かりが灯り始める瞬間と、空の青が交差するコントラストは、都市ならではの芸術として圧倒的な人気を誇る。
さらに、瀬戸内海の穏やかな海面や湘南の海岸線など、水辺に映り込む倒影を楽しむ旅も増加している。刻一刻と表情を変える空を眺めるためだけに、人々はその場所に佇み、静かな時間に身を委ねるのだ。