日本の大手企業が設立したCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)のあり方も一変した。単なるポーズとしての「オープンイノベーション」や、成果の伴わない業務提携は淘汰された。自社の事業成長に直結するスタートアップを早期にM&A(M&Aによる買収)し、社内のDXや新規事業開発の推進力として完全込みで取り込む事例が急増している。
スタートアップ側にとっても、IPO一辺倒だった出口戦略(エグジット)に柔軟性が生まれた。経営権を手放してでも、大企業の潤沢なアセットを活用して事業展開を何倍にも加速させる判断が支持されるようになっている。M&Aの活性化が資本の回転速度を速め、市場全体の流動性を高めている。