石油ストーブと異なり、煤(すす)や点火・消火時の嫌な臭いが極めて少ない点も支持される理由です。しかし、燃料を燃やして熱を得ている以上、空気中の酸素を消費し、二酸化炭素と微量の一酸化炭素を排出することに変わりはありません。
イワタニの室内用カセットガスストーブには、国内の厳格な安全基準をクリアした「4大安全装置」が漏れなく搭載されています。
1つ目は、室内の酸素濃度が約13.3〜14.6%以下に低下した際に不完全燃焼を起こす前にガスを遮断する「不完全燃焼防止装置」。2つ目は、風や吹きこぼれで火が消えた際に自動でガスを止める「立消え安全装置」。3つ目は、地震や強い衝撃で倒れた瞬間に火を落とす「転倒時消火装置」。そして4つ目が、万が一ボンベが過熱されて内部圧力が異常上昇した際に容器を自動で外して破裂を防ぐ「圧力感知安全装置」です。
この高度なフェイルセーフが備わっているからこそ室内で安全に使用できるわけですが、過信は禁物です。公式取扱説明書にも明記されている通り、「1時間に1〜2回(1〜2分間)」の換気は絶対に怠ってはなりません。
さらに注意を促したいのが、キャンパーによるテント内での使用です。メーカー公式の見解として、テント内や車内などの狭小密閉空間での使用は一酸化炭素中毒および火災の危険があるため「厳禁」とされています。SNS上では換気窓を開けて自己責任で使用する例が多々投稿されていますが、一酸化炭素は無色・無臭であり、気づかないうちに意識を失う極めて恐ろしいガスです。テント内で暖を取る場合は、警報器の二重設置や吸排気ルートの完全確保など、命に関わるリスクマネジメントが不可欠です。