橋下氏が「大阪維新の会」を立ち上げ、国政政党「日本維新の会」へと勢力を拡大していった過程は、既存の政治秩序に対する激しい破壊と再編の歴史だった。既得権益の打破を掲げる強硬な政治手法は、熱狂的な支持を生む一方で、根深い敵対関係を生み出す要因ともなった。
政界を退き、一介の政治評論の旗手となった現在でも、維新の政策スタンスや改革路線に対する批判が、創設者である橋下氏個人への属性攻撃へとすり替えられる現象が後を絶たない。政治的主張に対する論理的な反論ではなく、出自や国籍に関する偽情報を持ち出して人格を貶めようとする手法は、日本のネット言論空間における悪質なしこりとして残り続けている。