感情的な整理と物理的な処分が伴う遺品整理のタイミングと注意点も、遺族が頭を悩ませる大きな課題です。賃貸物件の場合は家賃発生を抑えるため四十九日前後に完了させるケースが多い一方、持ち家の場合は相続税申告や遺産分割協議が整った後にじっくり進めるのが一般的です。
注意すべきは、遺産分割協議の前に高価な品や貴金属を勝手に処分・形見分けしないことです。他の相続人から「財産の隠蔽」や「使い込み」を疑われ、深刻な親族間トラブルに発展するケースが後を絶ちません。
遺品整理業者を利用する場合は、複数社から相見積もりを取り、追加料金の有無や買い取り対応の可否を比較することがトラブル防止につながります。通帳、権利証、保険証券、貴金属、デジタル機器のパスワードメモなどは誤って破棄しないよう、事前に家族で仕分けを行いましょう。