テレビタレントとしての知名度があまりにも突出していたため忘れられがちですが、はらたいらさんの根幹は一流の漫画家でした。1943年に高知県香美郡(現・香美市土佐山田町)で生まれ、高校卒業後に上京。漫画家を目指して雑誌社への持ち込みを重ね、1960年代初頭にデビューを果たしました。
代表作として名高いのが、1970年代の週刊漫画誌で長期連載された『モンローちゃん』です。愛らしいヒロインを軸に、高度経済成長期の日本社会が抱える矛盾、男女の艶笑話、サラリーマンの悲喜こもごもを軽妙な筆致で風刺した作品で、一躍人気作家の仲間入りを果たしました。その他にも『ゲバゲバ時評』や『うっふん情報』など、世相を鋭く切り取るナンセンス漫画を多数発表しています。
漫画家としての創作活動こそが、彼の博識の土台となっていました。毎朝数紙の新聞を隅から隅まで読み込み、社会の片隅で起きている小さな事件や海外のトレンドに目を光らせる。日常の事象をコマに落とし込むための観察眼が、クイズダービーで見せた神がかり的な推理力へと直結していたのです。