映画『極道の妻たち』シリーズは、1986年から2005年にかけて東映京都撮影所を中心に製作され、劇場公開映画だけで全16作が世に送り出されました。その中で極道の妻たち 岩下志麻 何作主演したのかという疑問に対して、正確な答えは「全16作中8作(本編初期シリーズ4作+新極妻シリーズ4作)」となります。
ノンフィクション作家・家田荘子 原作 極妻の衝撃的なルポルタージュをベースに、東映が誇る鬼才・五社英雄監督がメガホンを取って映画化した第1作は、男性優位だったヤクザ映画の構造を鮮やかに反転させました。抗争に明け暮れる組員たちを陰から操り、時には前面に立って組織の存亡を背負う女性たちの情念を描いた本作は、女性客を映画館へ呼び込むという日本映画界屈指の快挙を成し遂げたのです。
松竹の清純派看板女優としてデビューし、小津安二郎監督の遺作『秋刀魚の味』などで清楚な美しさを誇っていた岩下が、東映ヤクザ映画の首魁とも言える「姐さん」へと変貌を遂げたことは、映画界最大のパラダイムシフトでした。岩下志麻 代表作 映画を語る上で、『はなれ瞽女おりん』や『心中天網島』と並び、『極妻』が外せない理由がここにあります。