おやすみ用マスクをめぐり、検索エンジンの関連ワードや知恵袋・SNSで頻繁に交わされるのが「息苦しくて眠れない」「朝起きたら肌が荒れていた」という不満です。取材班が利用者のトラブル要因を詳細に分析したところ、その大半は「日中用の外出マスクをそのまま就寝時に着用している」あるいは「素材とサイズ選定の不一致」に起因している実態が浮かび上がりました。
一般的な外出用不織布マスクは、ウイルス飛沫や微粒子を遮断するために目の細かい高密度フィルターが採用されています。そのため、安静時の呼吸量が低下する就寝中に着用すると、空気抵抗が増して吸気時に抵抗感(息苦しさ)を覚えやすくなります。また、化学繊維による摩擦や、内部にこもった呼気の結露が肌表面の常在菌バランスを崩し、接触性皮膚炎やニキビの引き金となるケースが後を絶ちません。
睡眠中に求められるのは、微粒子の完全遮断ではなく「適度な通気性を確保しながら呼気の水分を口元にとどめる保湿性」です。就寝専用に開発されたナイトマスクは、織り方の工夫や立体プリーツ構造によって口元にゆとりを持たせており、呼吸を妨げない設計が徹底されています。息苦しさや肌トラブルの噂は、専用設計ではない製品を用いたことによるミスマッチが生み出した誤認であるケースが極めて多いといえます。