世界一の称号を手にしたあの日から、長い年月が流れた。2011 FIFA女子ワールドカップのピッチに立ち、世界最強のアメリカを相手に泥だらけになって戦った経験は、今も彼女の血肉となっている。当時、キャプテンとしてチームを率いた澤穂希の不屈のメンタリティは、確実に彼女へと受け継がれた。
「澤さんが見せてくれた『最後まで諦めない姿勢』は、私の中にずっと生き続けています。苦しいときにこそ走る。チームのために身体を張る。それは言葉ではなく、行動で示すものだと教わりました」
歴史を作った黄金世代の多くがピッチを去った今、あの熱狂と誇りを直接肌で知る現役選手として、彼女はピッチ上でそのDNAを次世代へと伝え続けている。