1990年代後半、日本の音楽シーンは空前の活況を呈していた。その中心地にあったのがヴィジュアル系ロックのムーヴメントだ。SHAZNAのフロントマンとして登場したIZAMは、女性と見紛う妖艶なルックスとキャッチーなメロディで瞬く間に頂点へ駆け上がる。メジャーデビューシングル「Melty Love」の爆発的ヒットに続き、カバー曲「すみれ September Love」でチャートを席巻。90年代J-POPの歴史に鮮烈な爪痕を残した。
一方、芸能事務所レプロエンタテインメントを牽引する存在として、ティーンのカリスマに君臨していたのが吉川ひなのだ。圧倒的な小顔と抜群のプロポーション。唯一無二の存在感はファッション誌の表紙を独占し、シングル「Dear My Baby」をリリースするなどマルチな才能で時代をリードしていた。
そんなふたりの交際が発覚し、1999年2月に電撃入籍が発表された時の衝撃は凄まじかった。当時IZAMが26歳、吉川ひなのはまだ19歳。お互いに絶大な人気を誇る若きカリスマ同士のゴールインは、まさに世紀末のビッグイベントだった。