丘みどりのアイドル時代と転向の真相!ヘソ出し衣装から紅白への軌跡

丘みどりのアイドル時代と転向の真相!ヘソ出し衣装から紅白への軌跡

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ヘソ出し衣装によるバッシングを浴びながらも、彼女にはどうしても歌い続けなければならない決定的な理由がありました。それは、誰よりも彼女の歌手活動を応援してくれていた実母・早苗さんの存在です。

デビュー翌年の2006年末、母ががんを患い余命宣告を受けます。わずか47歳という若さでした。丘みどりは芸能活動を一時休止し、母の看病に専念。「私が歌手をやっている姿を見せることが母の生きる力になる」と信じ、付き添い続けましたが、2007年に母は他界しました。臨終の際、彼女は病床の母と「必ず紅白歌合戦に出て、一番綺麗な着物を着て歌う姿を見せる」という約束を交わしたのです。

母を亡くした後の下積み生活は、凄惨を極めました。関西各地のスナックやショッピングモールの催事スペースを自ら車を運転して回り、ビールケースの上を即席ステージにしてCDを手売りする日々。着替え場所が用意されていない現場では、公衆トイレの個室で着付けを行うことも珍しくありませんでした。営業先で冷遇され、心ない言葉を投げかけられても、彼女は母との約束を支えに頭を下げ続けました。

転機が訪れたのは2016年、上京とともに大手レコード会社「キングレコード」への移籍でした。プロデューサー陣は彼女の卓越した民謡の基礎と、人生の陰影を表現できる表現力に着目。奇をてらった衣装を完全に封印し、日本の伝統美を極めた着物姿で勝負する本格派演歌『霧の川』『佐渡の夕笛』をリリースしたのです。

この勝負手が大ヒットを記録し、2017年末、デビュー13年目にして『第68回NHK紅白歌合戦』初出場の吉報が届きます。NHKホールの大舞台で母の形見を胸に歌い上げた姿は、多くの視聴者の涙を誘い、長きにわたる苦闘が報われた瞬間となりました。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。