足利事件の冤罪に迫る!崩れたDna鑑定と隠蔽された真相の全貌

足利事件の冤罪に迫る!崩れたDna鑑定と隠蔽された真相の全貌

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逮捕の決定打となったのは、当時の最先端技術と称された科学警察研究所によるDNA型鑑定(MCT118法)だった。しかし、その実態は精度が極めて低く、再現性も検証されていない未成熟な技術に過ぎなかった。科学警察研究所が算出した「同一人物の確率」という数字の魔力に、栃木県警察だけでなく裁判所までもが思考を停止させた。

客観的証拠という強固な後ろ盾を得たと過信した捜査本部は、菅家利和氏に対する強引な自白の強要へと突き進む。朝から晩まで密室で責め立てられ、人間としての尊厳を削り取られた末の「虚偽の自白」。菅家氏が法廷で無実を訴え始めても、宇都宮地方裁判所をはじめとする司法関係者は、紙の上の調書と不完全な鑑定結果を頑なに信じ込んだ。

鑑定の誤謬を認めれば、警察のメンツは丸つぶれになる。組織の防衛本能が働くあまり、矛盾する目撃証言や現場の状況証拠は徹底的に排除された。科学の皮を被った先入観が、無実の人間を犯人に仕立て上げる最悪の触媒となったのである。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。