宝石の国フォス最終形態の正体|1万年の祈りと救済の真相を徹底考察

宝石の国フォス最終形態の正体|1万年の祈りと救済の真相を徹底考察

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全生命を虚無へと送り届けた後、物語は仏教における煩悩の数と同じ第108話(最終話)へと向かいます。世界にたった一人取り残されたフォスは、神の力を使い果たし、純粋で透明な精神の残滓のような姿となって地球に佇んでいました。

やがて地球には、人間の因果や業(ごう)を一切持たない、新しく純粋な「小石たち(純粋な岩石生命体)」が誕生します。小石たちはフォスを恐れることなく、友だちとして接し、フォスもまた彼らに世界の美しさや光の温もりを語り聞かせながら、穏やかで幸福な時間を過ごしました。過酷な争いに明け暮れたフォスの生涯の中で、この小石たちと過ごした時間こそが、唯一無心で笑い合える純粋な安らぎでした。

しかし、宇宙の寿命とともに太陽が膨張し、地球を飲み込む時が訪れます。小石たちからの「フォスの祈りが見たい」という無邪気な願いを受け、フォスは最後に優しく祈りを捧げます。「私を忘れて」と願ったフォスは、地球もろとも太陽の炎に包まれ、何一つ残すことなく完全に燃え尽きて消滅しました。これによって、太古の地球から続いた「人間」という存在のすべての系譜が完全に幕を閉じたのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。