読売・ABCの正統派ワイドショー対決に対し、関西テレビ放送と毎日放送は独自のカルチャーを武器に対抗軸を打ち出す。
関西テレビ放送(カンテレ)の真骨頂といえば、午前中の長寿看板番組『よ~いドン』に象徴される生活密着型のバラエティ力だ。街ロケでの突発的なハプニングを笑いに昇華させつつ、午後のニュース枠ではシリアスな社会問題を毅然と伝える。この極端な振り幅を軽やかにこなす女性アナウンサーの育成において、カンテレの手腕はずば抜けている。
対する毎日放送(MBS)は、ラジオとの兼営局ならではの「喋りの筋力」が武器だ。台本のないフリートークで芸人と真っ向勝負を繰り広げ、言葉の瞬発力とユーモアを徹底的に叩き込まれる。報道の現場で権力に切り込む鋭さと、バラエティで見せる泥臭いまでの人間味。この二面性こそが、視聴者を惹きつけてやまないカンテレとMBSの強烈な個性となっている。