閣僚退任後の彼女の足取りを追うと、その多くが地元・山形県庄内地方と最上地方に費やされていることがわかる。かつて「大臣の地元」として湧いた山形3区だが、有権者の視線は決して甘くはない。
「大臣時代は東京ばかりで地元が見えていなかったのではないか」。地元支援者の間からは、そんな手厳しい本音も漏れ聞こえていた。だが、衆議院の解散風が吹き荒れるなか、彼女が選んだのは徹底した「原点回帰」のドブ板活動だった。豪雪被害の現場へ長靴姿で駆け込み、農業や地方インフラの課題について農家と車座で膝を突き合わせる。知られざる地元での徹底した泥臭い対話の積み重ねが、冷え込みかけた支持基盤を急速に温め直している。
次期衆院選を見据えた新戦略の柱は、地方創生と少子化対策の実質的な連動だ。中央で得た政策立案のノウハウを、過疎化が進む東北の現場へどう還元するか。空中戦ではなく徹底した地上戦で勝負する覚悟が、彼女の表情から読み取れる。