効率性と再現性が最優先される現代のファッションビジネスにおいて、かつて原宿や渋谷に存在した「イタズラ心」や「危険な香り」は薄れつつある。消費されるスピードばかりが加速し、カルチャーとしての深みが削ぎ落とされていく現状に、危機感を抱くクリエイターは少なくない。
手触りのあるカルチャーを取り戻すにはどうすればよいのか。そのヒントは、彼女が長年大切にしてきた「人間臭い関係性」に隠されている。売上数字やフォロワー数という記号に惑わされず、個人の熱量をダイレクトに表現することの大切さが、今改めて問われている。