ネバーランドの評価を再び大きく揺るがしたのが、2019年に全米で放送されたHBOのドキュメンタリー『ネバーランドに散った男』(原題:Leaving Neverland)だった。この作品の放映によって、聖地としてのネバーランド像は一変し、全世界で激しい論争が巻き起こった。世界中の視聴者が事態を注視し、その波紋は大手動画配信サービスであるNetflixなどのプラットフォームにおける過去の関連映像の取り扱いや評価にも波及した。
ドキュメンタリーが投げかけた波紋は、単なる過去の疑惑の蒸し返しにとどまらず、エンターテインメント産業全体におけるアイコンの功罪をどう扱うかという重い課題を突きつけた。作品の放送以降、この土地に対する観光的価値や記念館化の構想は大きな軌道修正を余儀なくされ、不動産価値の変動にも直接的な影響を与えたとされる。