試合時間の短縮を決定づけた最大の制度的要因が、無死一・二塁から攻撃を始めるタイブレーク制度の定着だ。かつての甲子園で繰り返された18回引き分け再試合や、深夜にまで及ぶ泥沼の延長戦は、球児の肩や肘を破壊する危険性と隣り合わせだった。導入当初は伝統破壊だと囁かれたものの、現在では試合展開をスピーディーかつスリリングに締めくくる要として定着している。
さらに2026年シーズンに向けて更新された運用指針では、延長戦における無駄なタイムの回数制限や、ベンチからの伝令時間の厳格なカウントなど、現場の判断を迅速化する最新ルールが徹底されている。試合がもつれても10回以降は瞬く間に試合が動くため、延長に入っても総試合時間が2時間半を超えるケースは劇的に減少した。観客の緊張感が途切れることなくクライマックスを迎える仕組みが整えられた格好だ。