警察庁が定義する「匿名・流動型犯罪グループ」、通称「トクリュウ」。これこそが半グレの完全なる進化系である。彼らは固定された仲間内で固まることすらやめた。通信アプリの秘匿機能を駆使し、面識のない人間同士をインターネット上で即席の犯罪チームとして結成させる。
犯行の指示役、金を受け取る「受け子」、家屋に侵入する「実行役」。それぞれが互いの本名も顔も知らないまま、指示役のスマートフォンの画面越しに下される命令に従って動く。使い捨てにされた実行役が逮捕されても、トクリュウの核心にいる幹部には辿り着けない。組織の「トカゲの尾切り」が、自動化・システム化されているのだ。