見た目の違い以上に劇的なのが、彼らの「生活スタイル」の差です。
カルガモは、基本的に年間を通じて同じ地域にとどまる「留鳥(りゅうちょう)」です。春から夏にかけて、ビル街の人工池からヒナを引き連れて道路を横断するニュースでおなじみなのは、まさにこのカルガモ。都市の環境にしなやかに適応し、一年中私たちの身近で暮らしています。
それに対してマガモは典型的な渡り鳥です。秋風が吹く頃、遥かシベリアなどの北極圏から越冬のために日本へ飛来します。春になれば繁殖のため再び北の空へと去っていくため、日本で華やかなオスの姿を楽しめるのは主に秋から冬の限られた期間だけです。同じ水辺を泳いでいても、背負っている地球規模のドラマのスケールが大きく異なります。