振り返れば、彼が築き上げたお笑い界における地位は圧倒的だった。若い世代の芸人たちは誰もが彼の背中を追いかけ、彼に認められることが成功の証とされた。しかし、その圧倒的な権力構造こそが、現代のコンプライアンス重視の社会と強烈に摩擦を起こした。
時代は「誰も傷つけない笑い」や「共感型コンテンツ」へと急速にシフトした。そうした時代の変化の中で、彼が長年得意としてきた毒舌やイジリ、ストロングスタイルの笑いは、時に「時代遅れ」や「不快」として捉えられるようになったのだ。王者の座に長く居続けたこと自体が、変化する世論とのギャップを生む要因となってしまった。