2003年7月に放送開始したテレビドラマ版(フジテレビ系)の反響は、放送業界の予測をはるかに上回るものだった。フジテレビ公式の番組情報でも強調されているように、「離島医療に情熱をかけ、命の尊さに執着する青年医師、五島健助の熱い闘いを描く」というコンセプトは、ちょうど医療制度改革議論が活発化した時代の空気とも共鳴した。
以下に、ドラマシリーズ各シーズンの主要データをまとめた比較表を示す。
ドラマキャストは今も名前を挙げるだけで「ああ、あの役の人か」と即座に連想されるほど役と俳優が一体化している。主演の吉岡秀隆(五島健助=コトー先生役)を筆頭に、柴咲コウ(木下あやか役)、時任三郎(白川先生役)、筧利夫(安藤刑事役)、大塚寧々(星野和子役)、小林薫(重雄役)らが、島という閉じた世界のアンサンブルとして機能した。フジテレビ公式が「島民がみな家族と言われるほど、人の結びつきが強い共同体を舞台に、親子、夫婦、友人といった人と人とのつながりを描く」と説明するその言葉は、単なる宣伝文句ではなく、視聴者の体験そのものに即した正確な表現だった。