この歴史的演出を手掛けたのは、後に数々の名作映画を世に送り出すことになる映画監督の大林宣彦だった。当時、CMディレクターとして異彩を放っていた彼は、単に商品を説明するのではなく、ストーリーと情緒で視聴者の感情を揺さぶる叙情的な映像美を追求した。
アメリカロケでカメラが捉えたのは、砂埃の舞う大地と、精悍な顔つきの俳優チャールズ・ブロンソンの眼光だ。彼が持つ野生味あふれる存在感を極限まで引き出し、スローモーションを多用した映画的カット割りで構成された映像は、当時の日本のTV業界の常識を根底から覆した。