ウェブ会議ツールであるZoomなどを通じた遠隔コミュニケーションが当たり前となった現在、画面越しでの会話特有の難しさが浮き彫りになっている。音声のタイムラグや画面の圧迫感から、話し手が焦って言葉を詰め込み、語尾を曖昧にしたり、無意識に過剰な敬語を使ってしまう現象が急増しているのだ。画面越しに対面する面接官は、話の内容だけでなく、言葉選びのスムーズさからも応募者のコミュニケーション能力を瞬時に察知している。
とりわけ注意すべきは、丁寧さを極めようとして発生する「御社様」や「弊社の方(ほう)」といった不自然な言い回しである。画面越しのやり取りでは、対面以上に言葉の引っかかりが際立つ。余計な装飾を削ぎ落とし、自信を持って「御社」「弊社」と言い切る潔さが、画面の向こう側の相手に洗練されたプロフェッショナルな印象を残すカギとなる。