徳山動物園の歴史を語るうえで外せないのが、2000年代半ばにテレビ番組をきっかけに一大旋風を巻き起こしたマレーグマ「ツヨシ」の存在です。同居していたメスの「レーコ」にエサを横取りされて頭を抱える姿は、人間味あふれる愛嬌として日本中の人々を癒やしました。ツヨシが天寿を全うした現在でも、その温かな物語と飼育スタッフの深い愛情は園のアイデンティティとしてしっかりと息づいています。
そして現在、園の主役として絶大な存在感を放っているのが、スリランカとの友好の証として来園したスリランカゾウの「ミレーナ」と「ナマリー」です。広々としたゾウ舎では、水浴びを楽しんだり巨大なタイヤをダイナミックに転がして遊んだりする姿が見られ、その力強さと愛くるしい仕草に思わず足を止めてしまいます。
さらに、間近で観察できるコツメカワウソの愛らしい食事風景や、頭上高くに張り巡らされた専用通路を行き交うレッサーパンダの愛らしい姿は、SNS上でも連日多くの写真が投稿されています。動物たちと飼育員との確かな信頼関係が伝わってくる展示構成こそが、徳山動物園の持つ唯一無二の温もりと言えます。