都内のIT企業で働く30代マネージャーは、取材に対して次のように告白しています。
「フルリモートと出社がシームレスになった結果、曜日の感覚が完全に麻痺しました。気がつけば『今日は木曜日だと思い込んでいたのに金曜日の夕方だった』という事態が頻発し、週報や締め切り管理に冷や汗をかくことが増えています」
SNSや大手掲示板のコミュニティ上でも、「日付の感覚が抜ける」「今年が始まってからもう何日経ったかわからない」といった声が目立ちます。心理学や時間社会学の領域では、この現象は「時間的脱同期化(Temporal Desynchronization)」と呼ばれています。ディスプレイから絶え間なく流れ込む均質なデジタル情報が、人間の体内時計や季節感を司るサーカディアンリズム(概日リズム)を狂わせているのです。
この時間感覚の乱れを食い止めるアンカー(錨)として有効なのが、二十四節気(にじゅうしせっき)や誕生花・今日の花言葉といった自然暦の導入です。立春、夏至、秋分、冬至をはじめとする季節の節目を意識し、デスク周りにその日の花や季節のモチーフを取り入れるだけで、脳の認知的リフレッシュと時間感覚の再調整が可能になります。