今大会の勝ち上がりを左右するのは、間違いなく「投手陣の層の厚さ」と「ベンチワークの柔軟性」だ。連戦が続くトーナメントにおいて、エース一枚頼みのチームは途中で息切れを起こす。145キロ以上を投げる2番手、3番手の投手をどう配置し、継投のタイミングを逸しないかが鍵となる。
ある球団のベテランスカウトはこう語る。「秋の神宮は寒さとの戦いでもある。指先の感覚が狂う中で、普段通りのパフォーマンスを出せる精神的なタフさがあるかどうか。ここで勝負強さを見せた選手は、プロの世界に入っても即戦力として計算できる」。技術を超えた精神のぶつかり合いが、頂点への道を切り拓く。