日本国内のヘルスケア調査データによると、20代から40代の女性の約72%が「おりものの量やニオイに関して何らかの不安を感じた経験がある」と回答しています。しかし、そのうち実際に婦人科を受診した人は半数以下の約34%にとどまり、多くが「恥ずかしい」「生理現象なのか病気なのか判断がつかない」という理由で悩みを抱え込んでいる実態が浮かび上がっています。
SNSや健康相談掲示板では、「同僚やパートナーにニオイが届いているのではないかと不安で仕事に集中できない」「かゆみがあるけれど市販のかゆみ止めを塗って誤魔化している」といった切実な声が日常的に投稿されています。こうした過度な不安から、1日に何度も下着を替えたり、強い芳香剤入りのシートを使用したりして、かえって局所の肌トラブルを悪化させてしまうケースが後を絶ちません。
心理学的な側面から見ても、性や生殖器にまつわる事象に対して社会的に刷り込まれた「タブー視」や「羞恥心」が、自身の身体の異変を直視し専門医に相談する行動を心理的に妨げています。おりものは健康状態を映し出す客観的なバイタルサインであり、血液検査や体温測定と同じく身体からの重要なメッセージとして捉える意識変革が求められています。