「水は問題なく出る」という事象は、水道本管から宅内への給水系統および配管の物理的な通水が確保されている動かぬ証拠です。つまり、断水や給水管の完全凍結は除外されます。問題は「水を加熱する熱源(ガス・電気・石油)」か「温度を調節する混合機構」のどちらかに絞られます。まずは以下の3ステップで状況を整理してください。
第1ステップは、家中すべての給湯箇所を確認することです。キッチンの水栓、洗面所、浴室のシャワーすべてでお湯が出ない場合、熱源機(給湯器本体・エコキュート)または燃料供給ラインに問題があります。一方で、キッチンはお湯が出るのに浴室のシャワーだけが冷水の場合は、給湯器ではなく浴室水栓の内部部品の不具合と特定できます。
第2ステップは、熱源供給の稼働チェックです。都市ガスやLPガスを使用している家庭であれば、ガスコンロを点火してみてください。ガスコンロも火がつかない場合、給湯器の故障ではなくガスメーターの安全遮断が発生しています。オール電化住宅の場合は、配電盤を開いて給湯器ブレーカー確認を行い、スイッチが「切」や中間位置に落ちていないかを確かめます。
第3ステップは、給湯器リモコンの表示確認です。リモコンの電源がそもそも入っていない、時計表示が点滅している、あるいは英数字2〜3桁の記号が表示されているかを確認します。この初期診断フローにより、無駄な点検費用の発生を未然に防ぐことが可能です。