タニタ公式のお客様サポートFAQや製品仕様によると、ブレスチェッカー(EB-100/EB-101シリーズ)における「レベル5」とは、「不快と感じるにおいをはっきりと認識できる強さ」を基準値として設定されています。タニタのにおい判定アルゴリズムは、0から5までの6段階で構成されており、レベル4以上は「強いにおいを感じる状態」と定義されています。
実際に人間同士の対面コミュニケーションにおいてレベル5がどのような影響を及ぼすかというと、「相手と1メートル前後のソーシャルディスタンスを保っていても、会話の瞬間に明確な悪臭を相手が知覚できるレベル」に相当します。ビジネスシーンであれば、商談相手が無意識に鼻に手をやったり、わずかに身体を引いたりするようなリアクションを引き起こしかねない危険水域です。
ただし、ここで冷静に理解しておくべきは、タニタのブレスチェッカーが感知しているのは人間の主観的な「臭さ」そのものではなく、呼気中に含まれる揮発性硫黄化合物(VSC)や炭化水素などのガス濃度である点です。機器に搭載されている半導体ガスセンサーは、設定された特定の化学物質に反応して電気抵抗値が変化する仕組みを採用しています。そのため、呼気中の特定成分が一定基準を超えると、たとえそれが悪臭でなくとも機械的には容赦なく「レベル5」という数値を叩き出します。