ネットの知恵袋や掲示板で長年議論されているのが、「いちにさんまのしっぽ ゴリラの息子の続きは何だったか?」という問いです。関西圏の出身者に尋ねれば、ほぼ9割以上の確率で「なっぱ、はっぱ、くさったとうふ!」と即答されます。滋賀県や奈良県の一部で「並んだ葉っぱ、腐った豆腐」といった細かなマイナーチェンジはあるものの、大枠のストーリーは揺らぎません。
ところが東日本や九州、東北などの出身者が加わると、ゴリラの息子の続きは一気にカオスと化します。
関東地方で頻出する代表格が「ゴリラのろっこつ(肋骨)」です。「6=ろっこつ」という解剖学的な単語がいきなり飛び出し、子供心に生々しいインパクトを残します。さらに東京都内の昭和世代に多く見られるのが「いちにさんまのしっぽ 六本木」というバリエーションです。大人の街である六本木の地名がなぜか子供の数え歌に混入しており、当時のテレビ番組やお笑いタレントのフレーズが路地裏の子供たちに波及した痕跡が窺えます。
また、妖怪文化が色濃い地域では「いちにさんまのしっぽ ろくろくび」と続くケースも確認されています。「ろくろくび、ななちゃん、はちまき、きゅうり、とうちゃん」と続き、後半になるほど支離滅裂な名詞の羅列になっていくのが特徴です。関西版のように「菜っ葉葉っぱ」とリズミカルに韻を踏んだ上で「腐った豆腐」という強烈なオチに向かう様式美は、全国的に見ても極めて洗練されたローカル進化の賜物です。