驚くべきことに、中川翔子さん自身はこの事実を幼少期には知らされていませんでした。家庭内では一貫して「翔子」という漢字があてがわれ、芸名としても「中川翔子」として活動をスタートしていたため、本人は自らの本名を「翔子」だと思い込んで育ちました。
真実が明るみに出たのは、成人を迎えてパスポートの発行手続きや公的な身分証明書の確認を行った際でした。戸籍謄本を取り寄せたところ、そこに印字されていたのは漢字の「翔子」ではなく、すべて大文字の平仮名「しようこ(ローマ字表記:SHIYOKO)」だったのです。
この表記の食い違いは、日常生活において少なからぬ実務的ストレスをもたらしました。
- 医療機関での呼び出し:病院の待合室で「なかがわ・しようこ様」と大声で呼ばれ、周囲から奇異の目で見られる。
- 銀行・公的窓口での照合不一致:通称名「翔子」と戸籍名「しようこ」の齟齬により、本人確認書類の再提出を求められる。
- 海外渡航時の手続き:パスポートのアルファベット氏名が「SHIYOKO」となるため、国際線のチケット手配やホテル予約で混乱が生じる。
中川さんは自著やインタビューの中で、「画数も最悪で、ずっとコンプレックスだった」「公的な書類を書くたびに心がざわついていた」と当時の複雑な心境を明かしています。