一部のネットメディアやSNSでは、二人の卓越した実力ゆえに「ライバル関係による不仲」「共演NGではないか」といった根拠のない憶測が飛び交うことがあります。しかし、公のインタビューや関係者の証言を辿ると、浮かび上がるのは深い敬意と同志としての連帯感です。
真田広之は過去のメディア取材において、日本の若手・中堅アクション俳優の台頭について問われた際、「技術だけでなく、武道の本質や精神性を理解した上で身体を張れる俳優が日本にいることは非常に心強い」と言及しています。具体名を過剰に挙げることは避ける真田ですが、岡田が武術のインストラクター資格を取得し、自らスタントチームを率いて日本映画の現場を変革している姿勢には、かつて千葉真一らとJACで道を切り拓いた自身の歩みを重ね合わせ、強いシンパシーを抱いていると伝えられています。
一方の岡田准一も、雑誌の対談や映画公開時のインタビューで真田に対する揺るぎない敬意を公言しています。「真田さんが単身アメリカへ渡り、『ラスト サムライ』以降、どれほど過酷な環境で誤った日本描写と戦い、本物の侍文化をハリウッドに定着させてきたか。その道を切り拓いてくれた偉大な先人がいるからこそ、僕たちの世代が世界へ挑戦できる」と語っており、真田を「超えるべき壁」というよりも「偉大なる開拓者」として仰いでいます。
二人の関係性は、競合や対立ではなく、「日本のアクションと時代劇を世界水準へ引き上げる」という共通の使命を帯びた、世代を超えた盟友と位置付けるのが正確です。