現在、しなの鉄道(軽井沢~篠ノ井)および北しなの線(長野~妙高高原)における旅客輸送の根幹は、世代交代の最終段階に突入しています。かつて主力だった115系は、老朽化と部品調達の限界、さらに省エネルギー化の推進に伴い、次々と廃車・運用離脱を余儀なくされました。
現在の日中ダイヤにおいて、圧倒的な主軸を担っているのが新型ステンレス車両「SR1系」です。青い車体に金と赤のラインをまとった100番台(ライナー仕様車)と、赤を基調とした一般仕様(200番台・300番台)が、軽井沢から妙高高原までの全域で八面六臂の活躍を続けています。
一方で、ファンの熱視線を集めるしなの鉄道の115系運用は、もはや「いつでも出会える日常」ではありません。平日の朝夕ラッシュ時や特定の固定運用、さらには週末の観光列車にほぼ限られており、運用数は最盛期の数分の一にまで圧縮されました。現地を訪れても「1日待って数本しか見られなかった」という事態が日常茶飯事となっており、事前の行路把握がかつてなく重要度を増しています。