ブロッコリースプラウトの健康効果の中核を担うのが、ファイトケミカルの一種であるスルフォラファン効果です。ブロッコリーの種子や新芽に豊富に含まれる「グルコラファニン」という前駆体が、体内で酵素反応を起こすことでスルフォラファンへと変換されます。
最大の特徴は、ビタミンCやEのような外因性の抗酸化物質とは異なり、人間の細胞内に存在する防御転写因子「Nrf2(ナーフツー)」を活性化させる点にあります。これにより、体内の第2相解毒酵素(グルタチオン-S-トランスフェラーゼなど)や抗酸化酵素の産生を強力に促します。日本国内で行われた複数の臨床試験でも、γ-GTPやALT(GPT)が高めの成人男女がスルフォラファン高含有スプラウトを継続摂取したところ、肝機能改善とγ-GTPの統計学的に有意な低下が確認されています。肝臓に蓄積した過酸化脂質やアセトアルデヒドなどの有害物質を無毒化する代謝経路がスムーズに稼働し始めるためです。
さらに注目されるのがダイエット効果の真相です。金沢大学などの研究グループが発表した基礎データによると、スルフォラファンは腸内環境を整えるとともに、脂肪組織の褐色化(エネルギーを消費する褐色脂肪組織への変化)を促進し、内臓脂肪の過剰な蓄積を抑制するメカニズムが解明されつつあります。「食べるだけで急激に痩せる」わけではありませんが、代謝効率を高めて太りにくい体質へとシフトさせる代謝サポート因子として機能します。
また、紫外線ストレスによる酸化や糖化(AGEsの生成)を抑えるアンチエイジング美肌効果も確認されており、皮膚のバリア機能を下支えする内面からのエイジングケアとして確固たる地位を築いています。